2018-06-01から1日間の記事一覧

短編小説「青空に描いた眉毛」

高層建築の窓から東京の夜景を見下ろすと、夜景の中心に深淵が真っ黒な口を開けているのがわかる。皇居だ。地下鉄で5駅ほど離れているこの場所から、東京の黒い虚焦点が眺められるのは、高層ホテルの最上階にいるからだ。 表徴の帝国 (ちくま学芸文庫) 作者…