2018-06-02から1日間の記事一覧

短編小説「札束抱擁型の甘い献身」

昼下がりの都会の雑踏。探偵が窓を閉めると、事務所の中に静寂が戻った。 「それで困り果てているんです」 ソファーには日焼けしたスーツ姿の男が座っている。男が煙草の煙を吐き出した。 「探偵さんご本人がお困りだとは珍しい。トラブル解決のお仕事なのに…