ピザではなく心のランプ

略称にすると違うものが入り混じって見えることがあって、どういうわけかこのタイミングで、ブラビとブラピについて考えていた。前者はテレビ発の企画もののアイドル・グループで、後者はハリウッド俳優ブラッド・ピットの略称だ。

 コード進行は簡単だけど、男らしくぞんざいに弾き鳴らしていて格好いい。

「503」とか「403」「404」「500」といった三桁の数字は、ネット社会では、何らかの理由でサイトにアクセスできなかったときに表示されるエラーコードだ。

社会のそれぞれのローカルにいる側が、世界大のネットにアクセスできない状態を表している。それとは逆のベクトルもあって、ローカルにいる側から匿名でネット上に情報提供されて、ネット上でこれまで秘匿されていた機密情報に世界中からアクセスできるようになることもある。このようなリークサイトの代表格がウィキリークスだ。

ウィキリークスが小規模だった頃は、ケニアにおける虐殺を暴いてジャーナリズムの賞を受賞したりもしていたが、2010年にイラク戦争アフガニスタン戦争に関する米軍などの機密を暴き始めてから、ウィキリークス叩きは熾烈さをきわめた。1%グローバリストたちは「外交上の9.11」だと非難の大合唱をして、ウィキリークスの創設者を微罪で訴えたり、犯罪者として収監しようとしたりしたが、不発に終わった。

あれから6年。

ウィキリークスのまだ解明されていない最大の到達点は Vault7 という名で通称されている一連のインデックスだ。日本語運用者でこの件について最も鋭い分析を行っているブロガーのリンクを貼っておく。著者のメルマガの購読を、ぜひとも勧めたい。

Vault7の一本目のツィートには種子倉庫のようなものが映っている。モンサントに代表されるバイテク企業が、世界中の食料の源泉である種子を独占しようとしていることはここに書いた。

Valut7が示唆している金地金の大量の「収奪」成果は、何世紀も前からの1%グローバリストの習性だ。この記事でも9.11時の「収奪」について言及した。

偽旗作戦だった9.11同時多発テロも、「報復戦争」として軍産複合体が大量の軍事費を費消し、アフガンやイラクの資源利権を漁ることも主要な目的ではあったが、同時に金塊を略奪し、ブレディ債の債務を文字通り吹っ飛ばすことにも重点が置かれていた。

戦前の世界恐慌と昭和恐慌のときも、1%グローバリストたちが、あまりにも不自然なシナリオで日本に金解禁をさせ、その富を収奪したことはここに書いた。

基軸通貨であることの旨味(シニョレッジなど)にアメリカの富の源泉があるので、イラク戦争フセイン大統領が抹殺されたのは、大量破壊兵器の有無ではなく、オイルマネーの決済をドルからユーロに代えたせいだったことにも、どこかで言及した。

マスコミが「暴君」であるかのように書き立てたリビアカダフィー大佐は、2011年に暗殺されたが、主流メディアの偏向報道とは裏腹に、彼は途轍もない国士だったのをご存知だろうか。あれで暗殺されるのなら、日本から政治家はいなくなってしまう。

1. リビアには電気代の請求書が存在しない。電気は全国民、無料だ。
2. 融資には金利がなく、リビアの銀行は国営で、全国民に対して与えられる融資は、法律で金利ゼロ・パーセント。
3. リビアでは住宅を所有することが人権と見なされている。
4. リビアでは全ての新婚夫婦が、新家族の門出を支援するため、最初のアパート購入用に、政府から60,000ディナール(50,000ドル)を受け取る。
5. リビアでは教育と医療は無償。カダフィ以前、識字率はわずか25パーセントだった。現在、識字率は83パーセント。
6. リビア人が農業の仕事につきたい場合には、農園を始めるための、農地、家、器具、種、家畜が、全て無料で与えられる。
7. リビア人が必要な教育あるいは医療施設を見いだせない場合、政府が外国に行くための資金を支払い、さらには実費のみならず、住宅費と自動車の経費として2,300ドル/月、支払われる。
8. リビア人が自動車を購入すると政府が価格の50パーセントの補助金を出す。
9. リビアの石油価格は、リッターあたり、0.14ドル。
10. リビアに対外債務は無く、資産は1500億ドルにのぼるが、現在世界的に凍結されている。
11. リビア人が、卒業後就職できない場合は、本人が雇用されているかのごとく、特定職業の平均給与を、職が見つかるまで国が支払う。
12. リビア石油のあらゆる売上の一部がリビア全国民の銀行口座に直接振り込まれていた。
13. 子供を生んだ母親は、5,000ドル支払われる。
14. リビアでは、パン40斤が0.15ドル。
15. リビア人の25パーセントが大学の学位を持っている。
16. カダフィは、この砂漠国家のどこででも自由に水が得られるようにするため、大人工河川計画として知られる世界最大の灌漑プロジェクトを遂行した。

リビアで二度と見られなくなる16項目: マスコミに載らない海外記事
カダフィー大佐が殺されたのは、彼が導入しようとしていたアフリカ共通通貨が、ドルやフランの基軸通貨性を脅かしただけでなく、何とあまりにも真っ当なことに、その通貨を金不換紙幣ではなく金兌換紙幣として構想していたからだ。そうなっていれば、その両者の通貨競合において金兌換紙幣の圧倒的な優位は動かなかったにちがいない。ほぼ間違いなく「アフリカの時代」が到来していたことだろう。

暗殺に成功した1%グローバリストたちは、ご丁寧にも金兌換型アフリカ共通通貨の原資だった金塊をごっそり盗んでいったようだ。いかにも彼らのやりそうなことだ。

ところで、どうして、現在の情勢では、金不換紙幣は金兌換紙幣に勝てないのか。それは輪転機で大量に刷り上げた不換紙幣によって、不当に金の価格を押し下げて株や債券などの不換紙幣財産を保守しているからだ。金価格の不正下方操作は何十年も続いている。

その不正っぷりも、ほとんど限界に来ているというのが投資家たちの読みで、とうとう「希釈率」が約300倍にまで膨張してしまった。「希釈率」とは、ゴールドの「引換証」と現物の比率を表している。当然のこと、健全な倍率は1倍である。それが300倍にまでなってしまったのだ。

まもなくやってくる恐慌に備えて、ゴールドの現物を保有するのが最善の手段だと、多くの人々が考えるのも当然のことだろう。

そのようなヒラリー・クリントンを含む1%グローバリストたちの奸計に、恐ろしい容疑リストが加わった。暴露したのはもちろんウィキリークスだ。

ピザゲート告発の急先鋒ブログにある「ピザゲート / ペドゲート」というカテゴリーにリンクを張っている。下へスクロールしていけば、記事が決して冗長ではないのに、いつまでもスクロールが終わらない小児犯罪の地獄絵図を、垣間見ることができる。あそこで犠牲に供される子供たちが、どんな恐怖や痛みを感じながら消されていったかを考えると、思わず涙ぐんでしまう。

前妻のアンジェリーナ・ジョリーが、そのような「儀式」について話し合うビデオが流出したとき、まともな心の持ち主であるブラッド・ピットは、心が病んでしまったと語った。ブラピをいい男だと好感を持っている女性ファンなら、ぜひ拡散すべき好感度貢献系の情報だろう。

「もしも自分にギターが弾けたなら」、「503」ではなく「904」の子供が有名になっていく歌でも歌ってみたいと考えていた。けれど、たとえ事情がどうあれ、やはり子供にそんなものを背負わせるような気分にはなれない。

できうるなら、最初に弾き語ってみたいのは、この曲。

しあわせになるために

生まれてきたんだから

好きな人と一緒にいなさい

 子供にぜひ伝えてやりたい「好きなことをやっていきなさい」という100%の肯定があり、うまくいかないときは「淋しいよといって戻ってきなさい」という父親のような包容力もある。しかし、語りかけている相手は子供ではないのかもしれず、

もしもきみのランプがなけりゃ

闇に迷う人がいるよ

 と、家族以上の共同体にいる人々に光を授けよとも語りかけている。その展開に呼応するように、PVの撮影空間は、モノラルめいた家族内の対幻想から、ステレオで響く社会内のコンサート会場へと拡大していく。

そして、歌詞の中でそれぞれが見上げて共有しているのは、別れ別れの another sky ではなく、誰もを包む唯一の大きな空であり、そこに輝く星々なのだ。

抱きとめるようにしっかりと守られたまま、あどけない子供たちが成長していくそばで、心のランプに火をともすようなこんな曲が鳴っていてほしいと思う。 

ブラッド・ピット

ブラッド・ピット