映画
昨晩「誤配可能性」について触れたこともあって、書き落としていたことがあったのを思い出した。太宰治「女生徒」の原型となった少女を救ってさしあげねば。 この記事で、台湾人の「博士」の助けを借りながら、「女生徒」は、太宰治が川端康成へ、「贈答品+…
(結婚+ナルシシズム)の解答を出されて犀の一日である ふと萩原裕幸の秀歌が頭をよぎったのは、どうしてだろう。 「ニューヨークの文豪」の話には続きがある。大江健三郎の小説のどこかで、ニューヨークのホテルで三島由紀夫と会って、安部公房の話をした…
今日は6月26日。半月前の6月12日に、何をしていたのかはもう思い出せない。何と言っても6月12日は「恋と革命とインドカリーの日」なので、恋や革命は無理だとしても、せめてカレーライスは食べたかった。 その記念日の由来は、「人間は恋と革命のために生ま…
文章を書くのに「ダンモのズージャの伴奏」が欲しくて、Five Corners Quintetを聴いていた。より正確に云えば、FCQはモダン・ジャスの精髄を随所に生かしたクラブ・ジャズの範疇に入るアーティストだ。 その伴奏を背後に聞きながら書くとしたら、やはり「月…
昨晩は疲労のあまり0時から2時まで仮眠。2時半くらいに再出社して7時過ぎまで調べたり書いたりして、そこから朝食。8時に就寝して12:30に起床した。(少なくとも怠惰ではないと自分は思うが、そういう感覚は人それぞれなのだろう)。さすがにこういう負荷が…
『破壊しに、と彼女は言う』 クールすぎるこのデュラスの小説名をが三人称複数形になって、現代アートのキュレーターによる美術批評となった。 破壊しに、と彼女たちは言う―柔らかに境界を横断する女性アーティストたち 作者: 長谷川祐子 出版社/メーカー: …
瞠ける蒼き瞳を縫い閉じにいくごとく飛ぶセスナ機一機 半年くらいの自分の短歌キャリアの中で、記憶している自作の歌はこれくらいだ。興味を持ってもらえるか不安だが、こんなわずか一首の学生短歌の背景にも、先行テクストが2つあるのが、作者の自分にはわ…
「どうやって文章に落ちをつけるか」「どうやって文章をおしまいにするか」。 このようなブログの記事でも、最終着地点をどこへ持っていくかには結構苦労してしまう。「最後の一行が決まらないと書き出せない」とは意識家の三島由紀夫の愛用句だったが、もと…
どこかで言及した STUDIO VOICE 誌上の丹生谷貴志の三島論には、「地上にひとつの場所を」というインデックスのついた章があった。そのしばらく後に出た「Airport for Airport」の特集号には「地上にもうひとつの場所を」という副題がついていた。時系列から…
小学生時代に熱中した本と言えば、この少年探偵団シリーズ46巻をおいて他なく、これが臓腑がよじれるほどの無類の面白さで、小学校3年生であっけなく読み切ってしまった。おそらくそれが「空虚感」というものを味わった初体験だったかもしれない。 www.popla…