「答え」は風に吹かれている

「世界は水でつながり、鏡で隔てられている」


そんな一行を念頭に置きながら、リゾーム的?にあちこちで癒合している平行世界を登場人物たちが行き来しなければならない世界を構想したことがある。「行き来しなければならない」と書いたのは、平行世界と別の平行世界との接合面にあるロタ・ホールのような水路で、登場人物たちにそれぞれ別の方向へ浮力がかかるからだ。

 

未来少年コナンで譬えれば、コナンを海底に固定する重い鋼鉄製の手枷はもはやない。しかし、ラナが空気を含みつつ浮力に逆らって海面から泳ぎ下ってくるのとは逆に、コナンの浮力は海底方向へかかっており、泳いでも泳いでも、二人は同じ方向へは浮上できない。ラナは空気を口移しては、しきりに首を横に振って何かを伝えようとするが、言葉を伝えようとすると、生命を守るための空気が水泡となって流れてしまう。それでも、ラナは何かを最後に伝えようとして、大きな泡を口から生み出したのち、二人の絡み合った指は離れ、別々の水面(≒鏡面)へ向かって浮上していかねばならない。

 

どこかの街角の鏡から浮かび出て、路傍にびしょ濡れで倒れ込んだコナンは、ラナから最後に聞いた言葉が「逆方向reverse」と聞こえたような気がして考え込むが、あれはひょっとしたら「生まれ直しなさいrebirth」だったかもしれない と思いあたる。…… 

ここで書いた自分の創作世界の話は、よくよく考えていれば、ロタ・ホールよりも、メキシコのセノーテの方がイメージに近いかもしれない。

メキシコのユカタン半島には数千ものセノーテが点在しているという。ユカタン半島でピンとこないなら、アメリカのフロリダ半島が指差している方向にあるまるみのある半島だと言えばわかるだろうか。メキシコ湾で隔てられてはいるものの、「フロリダの風」が吹き届きそうなくらいに近い。

このブログにあるダイビング画像は、世界がきれいな青に染められていて、しばらく見惚れてしまう。日本にある鍾乳洞のように、横穴が水平に伸びているのではなく、縦や横や左右に、それこそリゾーム状に水路がつながっているらしい。まだ実際に目撃したことはないものの、個人的にはすでに「最高の絶景」として記憶に灼きついてしまったような気がする。

ユカタン半島から湾を跨いだフロリダ半島と言えば、ゼロ年代に妙な風の吹き回しで、台風の目になったことがあった。ブッシュ 対 ゴアの大統領選で、人々の投票行動をどんなフロリダの風がくぐったのかはわからないが、投票用紙が妊娠したりもしたのだ。膨らんだだけのものも含めて、種々のカウントされなかった投票用紙が、大統領選の雌雄を決する大問題になった。

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The circumstances around Bush v. Gore taught us that every vote really does count . . . well, at least in Florida, and at least if the Supreme Court lets us count it. An independent study commissioned by several news organizations revealed that under any uniform recount, Gore would have won by about 100 votes.

ブッシュ対ゴアをめぐる状況は、すべての投票が実際に数えてもらえることを私たちに教えてくれた。まあ、少なくともフロリダでは、そして少なくとも最高裁が再集計させてくれるなら。報道機関からの依頼を受けたいくつかの独立調査によると、規則正しい再集計のもとでなら、どれもゴア氏が約100票差で勝っていたことが明らかになった。

正しい手続きで選挙が行われてさえいれば、よりリベラルなゴア大統領が誕生していたにちがいない! そんな悔しさのにじんだ痛憤を、左派寄りの善良な人々が、何度も溜息とともに洩らすのを聴いたような気がする。しかし、正しい手続きの選挙は、そののち逆に姿を消してしまったらしいのだ。

前回2000年の大統領選挙では、フロリダ州などで、紙に穴を開ける「バタフライ方式」などの旧式の投票システムが、誰に投票したのか判読しがたい票をたくさん作ってしまった反省から、タッチスクリーン方式のコンピューターによる投票機を使ったシステムに転換する選挙区が増えている。

 だが、この投票機はバタフライ方式よりもっとひどい間違いを起こす可能性があり、選挙不正もやりやすいという指摘があちこちから出ている。電子投票機による投票では多くの場合、紙(投票用紙)に結果を出力することをしないため、コンピューター上で不正が行われた疑いを持たれた場合でも、再開票を行うことができず、不正の「やり得」になってしまう。そのへんの事情を分かっている人々は、旧来の用紙を使った方法で行われている不在者投票の方が安全だと考えている。 

左派寄りの、というか、社会正義を信じているほとんどの善良な人々の絶対的な絶望は、電子投票による不正選挙の横行によって、いっそう深まってしまった。 

正しい手続きで選挙が行われてさえいれば、よりリベラルなゴア大統領が誕生しており、選挙も政策も正しい手続きで進められ、より多くの社会正義が実現していたにちがいない! そんな悔しさのにじんだ痛憤を、絶望を拭い去るためにより多くの文字数を使った上で、99%側の善良な人々が、溜息とともに洩らすのも聴いたような気がする。

大統領選に敗れたアル・ゴアは、地球温暖化に警鐘を鳴らす環境問活動家へと華麗な転身を遂げた。『不都合な真実』は莫大な興行収入を得て、 ゴアがノーベル平和賞まで受賞するという絵に描いたようなサクセス・ストーリーを辿った。

たぶん「絵」を描いていた1%側の人間がいたのだろう。

目下もっとも熱いのは上の記事で書いた「ピザ・ゲート」だろうが、約半世紀前の懐かしの「ウォーター・ゲート」をもじった「ゲート」事件の系譜では、「クライメート・ゲート」事件も忘れてはいけない。

気象操作の一端であるケムトレイル問題については、この記事に書いた。

 隠密裡に気象を操作したがるくらいだから、やろうと思えば、気象記録の改竄など朝飯前だろう。 ただし、この問題は「地球温暖化詐欺」プロパガンダ側と「真実追及者」側が、情報戦上で拮抗しているかのように印象操作がなされているように感じられる。信じるか信じないかは、下記サイトに目を通したあなた次第です、と書きつけておこうか。

2000年の共和党のブッシュと民主党のゴアの対立軸とは、結局何だったのだろうか。

グローバル・エリートたちにとって、二大政党制国家の最大の御しやすさは、わずか2つの有力政党を組織的に乗っ取っておけば、その2つの交代劇で、政治的不満を抱えた国民の目を欺きやすいということに尽きる。二大政党制でなく、第一与党と第二与党の入れ替えであっても、事実上同じ役割を果たすだけだろう。

 さて、投票日が近づいてきている。約10年前から、この日本でも上記のような不正選挙が行われているのではないかという恐ろしい噂が囁かれている。その噂が本当かどうかを確かめるべく、発展途上国のように、「国際選挙監視団を日本へ呼ぼう!」と提案したことがある。

すでに2年前に、かなり生々しい証言が飛び出して、IWJで報道されていた。気になる箇所を太字で強調しながら、ピックアップしたい。

 うん、機械がなんか知らないけど、市会議員の方は普通にやっているのに府会議員のほうは機械の交換、計数機を交換してね、と言って。
「その時なんかおかしいなって感じたことありませんか?」って聞いたら、最初機械が、計数機が壊れるまでは私の票が結構たくさん出てきて喜んでいたらしいんですね、私の陣営の対選委員は。
 でも機械を、計数機を交換したあとは何故か維新候補の票ばかりになっちゃって、「なんで機械を交換したら維新候補の票ばかりになるんだろう?」という違和感を持ったと言っています。

Aさん:ムサシ社自身が言った4つの可能性があると。もし計数機に不具合が起こるならということで、4つの可能性を考えてみたんです。

(引用者註:4つの可能性「湿度」「粉」「光センサー」「電圧」のすべてが否定されたのち、判決が出る)

裁判所はですね、わたしもびっくりしたんですけれども、計数機から話をそらしたんです。「手続き上の問題がないので、問題はありませんでした」という判決が出て、わたしは「手続きの問題があったと思うので調べて欲しい」なんて一言も言っていないんです。 

 この時は堺市選管複数の職員と※※※社の社長がちょうど大阪に来ていたので、来ていただきました。そして私の知り合いの方にもパソコン、こういうITに詳しい方にも同席していただいて聞き取り。これは録音データも残っておりますが、そこで色々な話を聞くことができました。

 で、遠隔操作で中に入ったというのが、まず私は驚きだったんです。私が言っていたようにハッカー行為で誰かが入ったんじゃないか?と。そして中身を書き換えたんではないか?と。
 要は投票結果を書き換えた。というふうに私は最初から疑っていたんですが、まさに私が疑っていた遠隔操作があったんです

 この遠隔操作があった事実というのは、実は堺市の旧サーバーに時間帯が残っています。こちら資料になりますが、0時34分から1時18分の時間帯で、これは調査の段階で、堺市が色々と調査をしてくださった段階で、遠隔操作で入って何をやったかはわからないけれども、時間帯だけははっきりわかりますということで出していただきました。

 なので時間帯はわかっているのですが、何をやったのか? 改竄して問題がないのであれば、どこをいじったのかという部分を出して欲しいと言ったんですが、まさに出しません。問題がなければ普通出してもいいわけです。でも一切出さないんです。

(…)

 そして「遠隔で入るためのIPとパスワードは、2006年の段階で設定した」というふうに社長本人が言っています。これも複数の人が一緒に同席して聞いていますし、録音でも持っています。

 で、バックドアを… 普通これはリコール問題になるんですね。システムにバックドアが付けられていることを知ったら、リコールになるような大問題なんですね。

 バックドアが付いてる、裏口ですよね。っていうことは、それだけセキュリティに問題があるわけです。バックドアを使って侵入することができます。で、そこでウイルスを仕掛けたりおかしなことを仕掛けることができるようになるんです

 だからそもそも製品にバックドアを作るということ自体がセキュリティ上の大問題であり、これは後々発覚した場合にはリコールに通常はなる。そのバックドアが2006年段階で設置されてる。恐ろしい問題が出てきました

(…)

 Aさん:なんでもできますよ。だっていじれるんですから、数字を。開票結果を全部いじれます

選挙投票の計数機を独占的に扱っているムサシ社の実態についてと、投票所への油性マジック持ち込みのアドバイスについては、こちらのブログが詳しい。

国民の声を清く正しく反映すべき投票箱。

票を数える計数機のソースコードが秘匿されているせいで、その国民の声が誰かの思いのままに歪められ、改竄されるとしたら、しかもそれを検証する機会を国民が持てないとしたら、これは憲法第31条を準用した公的機関による法的な適正手続きから逸脱してはいないか。

公的機関と癒着したどこかの企業の誰かが鍵を握るのではなく、国民からの適正な請求があれば、投票箱はいつだって適正な開示がなされなければならないだろう。

いわば、それはブラックボックスではなく、風通しの良いメッシュボックスのようなものであらねばならない。

不正選挙阻止が、この国を救い出す最短にして最適の答えであることは疑いない。

皆さん、聞いてください! 現在の日本の選挙では、グローバリストたちの息のかかったムサシという企業だけが、計数機の数値を操作できる仕組みになっています!

これは、私がこの選挙で当選できるかどうかより、はるかに由々しき問題です! 私はこの選挙が終わったら、自分の当選落選の如何を問わず、必ず「当選無効訴訟」を提起します! 皆さんの清き一票に不正操作がなされていないかを必ず確認します!

私は浮動票は欲しくございません。ただ、どうか「反不正選挙」票を私に投じてください! 一緒に、まともな選挙ができる日本を取り戻しましょう!

 こんな演説をぶつことのできる新進の政治家が現れたら、ひょっとしたら大きな追い風が吹くかもしれない。