今目覚めずしていつ救はれるか

察して呉。

 そう呟いたかどうかは知らない。ただ、つい最近、ある時代の寵児の引退騒動をちらりと視野の片隅に認めたとき、時代の波に押し流されて、彼の数々のヒット曲が消え去ったとしても、瀬戸内海の一角に、ほぼ間違いなく、この曲は残りつづけることだろう。そんな感慨を抱いた。

市のHPにアクセスすると、こんな文字が見える。

さあ、再生して呉! 

呉市民たちは、「この歌しかない、ずっとそう思っていた」そうだ。確かに、サビの「呉ー市ー GONNA 呉ー市ー」は素敵なハマリ具合で、一度聴いたら忘れられないくらいクレーシーだ。 

昨晩「オープンデータ伝道師」という珍しい職業を見つけたので、どんな仕事をする職業なのか、調べてみたくなった。

すると、厳密にいえばオープンデータとは異なるものの、「各所に散らばっていた情報を標準化して集約し、データマイニングを通じて行政の向上を図る」という同じ方向性の取り組みをしている市が見つかった。それが、隣県なので何度も訪れたことのある呉市だった。

 あれ? ネット上にはほとんど記事がない。実は、呉市はデータヘルス先進自治体なのだ。データヘルスの定義は、このサイトの解説が詳しい。

特定健康診査(特定健診)や診療報酬明細書(レセプト)などから得られるデータの分析に基づいて実施する、効率のよい保険事業をデータヘルスと呼ぶ。(…)

  1. レセプト・特定健診データの活用による組合や事業所における全体的な健康・医療状況の把握と、保険事業の効果が高い対象者の抽出
  2. 費用対効果を追求した保険事業の実施
  3. PDCAサイクルによるレベルアップ
  4. 「松」「竹」「梅」の身の丈に応じた事業範囲
  5. 外部専門事業者の活用
  6. 加入者個人への情報提供とインセンティブ付与
  7. コラボヘルス(事業主との協働)。

(…)

 厚生労働省は、(…)すべての健康保険組合でデータヘルス計画の作成に着手するよう指導し、2015~2017年度に第1期を実施する。2018年度以降は5年サイクルで実施する計画である。

 こうした国の動きに促される形で、データヘルスの基盤となるデータベースを構築する動きが民間からも生まれ始めている。例えば日立健康保険組合日立製作所は2014年3月、特定健診やレセプトの情報を活用して、集団における生活習慣病の発症率と医療費総額を予測するモデルを開発した。日立健保の約11万人分のデータを用いて有効性を検証したところ、平均誤差5%という高い精度で予測できる見通しを得たという。 

呉市は軍港のある街。通称「大和ミュージアム」と呼ばれる海軍歴史科学館を訪れる観光客が多い。沖縄特攻作戦に向かう途上で撃沈させられたあの戦艦大和も、1/10サイズの迫力ある模型で、再会することができる。

その一方、高齢化率が31%に達していて、15万人以上の都市では全国1位ところが、全国平均の24.1%より約1.3倍の割合で老人が多いのに、介護認定率は17.1%で、全国平均の17.6%をやや下回っている。ひとことで言うと「元気なお年寄りの多い街」なのだ。

 それがデータヘルスの効果なのだと、この本は説明する。 

 Code for America にせよ Code for Japan にせよ、「行政機関にどのように民間の知恵を注入するか」という問題意識は共通している。呉市のデータヘルスは、その文句なしの成功ぶりのせいで、今やデータヘルスの世界で「呉モデル」と呼ばれるほど。主導したのは、医療関連システム開発会社社長だった。何と、経営学の基本中の基本であるPDCAサイクルを、呉市の医療システムに注入したのである。

ご存じの人も多いかもしれませんが、PDCAサイクルとはPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務をどんどん改善していく手法です。

ほとんどのビジネスマンが知っているこの用語は、しかし、トヨタカイゼン術の基礎ともなる普遍性があるのだ。巨人 Amazonジェフ・ベゾスだって、やっていることは PDCA サイクル。ただし、それを超高速で回転させるところに、彼の凄さがある。

さて、呉市のクレーシーなデータヘルスに話を戻すと、最初に展開したのは、レセプトと特定健診結果を突き合わせてわかった高額な投薬を、同等の効能で安価なジェネリック薬品に切り替える情報を提供すること。民間の知恵が生きているなと感じるのは、「お役所の命令」を周知したのではなく、市民に薬代が下がるメリットがあり、呉市にも医療費削減のメリットがある win-win の施策からスタートしたことだ。こういうスパーのチラシのような訴求力の高い「差額通知」も効果的だったらしい。

ジェネリック薬に切り替えれば、あなたの薬代が○○○円安くなります!

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/kouhatu-iyaku/dl/03_10.pdf

利害関係者の利害が大筋で一致していれば、たいていの物事はスムーズに回るものなのだ。

結果、2012年度で呉市の薬剤費は1.3億円減少した。翌2013年3月までの累積削減額は5億円を超えるという。

好循環は止まらない。新たな施策の財源を手に入れた呉市は、特定健診とレセプトを結合したビッグデータの分析から、次に優先して解決すべき施策を、糖尿病にフォーカスする。

糖尿病は軽症のうちは年間3万円、インスリン投与を伴うほど重症化すると年間60万円、腎不全で人工透析が必要な段階になると年間600万円の医療費がかかる。

医療費を節度ある適正な状態に保たないと、保険制度自体が崩壊してしまいかねないのが、この国の現状だ。ここでも、崩壊を最も遠ざけるためにはどの施策を優先しなければならないかが、民間の発想で決定されている。市の上層部に、毎週数回長時間の人工透析を要する患者となると、患者たちのQOLが低下するだけでなく、市民社会にとっても大きな損失だという意識があったのも良い。

 このような好循環を回していくうちに、シビック・テック(テクノロジー主導の公共機関の改革)がどこへ辿りつくか予想できるだろうか? 

病院ビジネスの闇~過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用 (宝島社新書)

病院ビジネスの闇~過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用 (宝島社新書)

 

 いま図書館から借りてきたこの本も、医療システムの闇が存分に語られている。「余すところなく」と書きたくなるほど、診療報酬制度の悪用はあけすけだが、これ以外にも書き余している悪事がありそうな気配を感じる。

最も衝撃的なのは、入院が長期化しすぎて診療報酬が下がらないように、身寄りのない生活保護患者を交換トレードしているという話。それだけでなく、そういう境遇の患者に必要のない心臓カテーテル手術を行って、頻繁に死なせているのだという。蟻地獄にはまった「餌食」なのだと、元関係者は語気を強めて糾弾した。 

今晩の記事に関係あるのは、診療報酬の「過大請求アドバイザー」という実態の職人が存在すること。診療報酬規程の「看護師等」の「等」や規定の条文の細かい不備をついて、10秒の投薬指導で保険点数を稼いだり、身体障碍者規定を悪用したりして、病院側が公的制度からうまい汁を吸って、私腹を肥やせるよう助言するのだという。

 データヘルスの現状は、特定健診とレセプトのみのデータ結合だが、これに電子カルテが加わったら、上記のような悪徳病院の不正請求が簡単に判明しやすい環境ができるにちがいない。

人々の病歴や生体情報のようなセンシティブな情報を結合すべきではないって? 個人情報がきちんと保護されなければならないのは言うまでもない。しかし、そのために、ブロックチェーン技術によって誰がアクセスしたかの記録が改竄不可能にできるのだし、「匿名加工」によってビッグデータからプライバシーを洗い落とせるのだし、人力ではしばしば不都合になるだろう不審情報の巡回を担当するAIが出現するのだろう。

公的機関の透明化と効率化は、カント的義務論として私たちが実践せねばならない倫理なのではなく、ブロックチェーンという新技術時代が内包する政治性として、より豊かで公正な社会へ私たちを牽引してくれる駆動力になっているのである。

 さあ、ここまでの記事はの出来は「うまくいっているだろうか?」 フランス語でいうと「ça va?」という感じだ。サバサバした気分に転換するために、久々にこの曲を聞きたくなった。 

鯖 bien?

というわけで、話は瀬戸内の軍港から、琵琶湖西岸の鯖街道へと移る。 

この記事で言及した「スローフードの伝道師」島村菜津が、イタリアのスローシティー支持者たちを、琵琶湖西岸の街へ案内したと聞いてさすがにお目が高いと唸ってしまった。

 琵琶湖に面したこの新旭町には、江戸時代から続く河端という水使いが残っていた。街をめぐる水路には鯉が遊び、自宅に引き込んだ井戸にはその水路の水が流れ込み、ご飯粒を鯉に与えていた。 

スローシティ?世界の均質化と闘うイタリアの小さな町? (光文社新書)

スローシティ?世界の均質化と闘うイタリアの小さな町? (光文社新書)

 

 河端と呼ばれる「水の路地」を訪れているのは、写真で見る限り、外国人が多いようだ。家の中まで引き入れた水路を鯉が悠々と泳いでいる姿は、日本でここしか見られないのではないだろうか。日本最古の寿司である「鮒ずし」が語り伝えられている土地でもある。

琵琶湖西岸を走る「鯖街道」から、私たちは何を読み取ったらよいのだろうか。三島由紀夫が自決し、偶然にもアポリネール経由でその斬られた首を「太陽の塔」に造型した大阪万博があった1970年。

その翌年、司馬遼太郎は高度経済成長によって変質してしまった日本の街道を、ひとり歩み直す旅に出た。その『街道をゆく』の出発点が琵琶湖西岸だったのである。いろいろと思索を誘われる象徴的な場所なのだ、話にうまくついてきてくれているだろうか。ça va?

というわけで、今晩は先に鯖街道を福井へと下っていくことにしよう。下っていくと、鯖街道にふさわしい名の鯖江市に到着する。思い切って断言してしまうが、この記事で書いた鯖男の奥さんが鯖江にちがいない。 

中学1年生で初めて英語を習った世代だ。まだようやくアルファベットの大文字と小文字を覚えたばかりの4月。まだ小学生の面影の残るクラスメートが、英語の教科書に出てくる登場人物の Sadao を言い間違えることが多かった。

How are you, 鯖男?

と指名されて朗読した旧友もいた。教室中が明るい笑いに包まれたものだ。噂では、その「鯖男」を自分の犬の名前に付ける人もいるらしい。由来は何だろう? 同じなのだろうか?  

これも断言してしまうが、鯖男と鯖江の夫婦はサバサバした付き合いにちがいない。またしても、よくわからない色眼鏡で鯖江市を見てしまった。それもこれも、福井県が眼鏡の国産フレームの95%の生産地であり、鯖江がその中心となっている眼鏡の聖地だからなのだろう。

 しかし、鯖江の観光客映えする観光資源は眼鏡だけではない。オープンデータも新しい鯖江の注目産業なのだ。正直言って、調べるまで全然知らなかった。自分は鯖江について色眼鏡というかグラサンをかけていたというわけだ。

また福井県は人口あたりの社長の数が全都道府県で一番なんですが、その県内でも鯖江市はダントツで一番なんです。1500年の歴史を誇る漆器産業があり、その資産を活かしたメガネ産業が近代に発展し、職人魂とアントレプレナーシップの両方を兼ね備えています。人口7万人の小さい町に500社もありますから。  

北陸のオープンデータシティ・鯖江市が先端を行く理由。 (1/6) | Telescope Magazine

そう語るのは、鯖江市のオープンデータの活用を主導したIT企業社長の福野泰助。この記事は、データシティ鯖江のオープンデータ事業について、その経緯や現状や発展可能性を丁寧にまとめている。

オープンデータとが何かは、2013年に出されたG8のオープンデータ憲章の宣言を確認するとわかりやすい。

世界は,データや情報を駆使した技術や社会メディアにより促進された国際的な動きの加速を目の当たりにしている。これは,より説明可能で,効率的且つ責任のある実効的な政府やビジネスを構築し,そして経済成長を促す大きな可能性をもたらす。

 オープンデータは,この世界的な動きの中心に位置する。

(…)

 政府のデータへのアクセスを提供することは,個人,メディア,市民社会及びビジネス界に,保健,教育,安全,環境保護やガバナンスといった公共サービスを,より良く行わせるための機会を与えることになる。(…)

  • 公金の使途の開示により,更なる効率的な使用を動機付ける
  • 人々がサービスやその水準についての詳細な情報の入手を可能にする

 無料の政府データは,人々がより快適な現代生活を送るための手段や製品を作るために活用することが出来,ひいては,民間部門での改革のための触媒となり,新規の市場,ビジネス及び雇用を創出することを支援する。我々は,オープンデータが,イノベーションと繁栄を可能にし,また,市民のニーズに合致した,強固かつ相互に繋がった社会を構築していくための大きな可能性をもった未開発の資源であることに合意する

オープンデータ憲章(概要) | 外務省

その先頭を行く鯖江市では、市の情報をオープンにして活用可能にし、実際に活用したアプリをっ数十個開発しただけでなく、これからオープンデータに取り組もうとする他の自治体のサポートとなる資源を開発しはじめている。

これまでは、まずはデータをオープンにしましょう、ということでやってきましたが、これからは「使える状態」に持っていくのが課題です。(…)

市役所にエンジニア的な人材が居なくてもオープンデータが進む仕組み、というのを来年度から売りだそうと思っています。(…)まずはオリジナリティとかではなく、避難所やトイレ、観光地など、オープンにしやすい、リスクがないデータからはじめてもらうイメージです。「周りの自治体もやっています」という実績があれば、大きな障害も無く進むでしょう。(…)今までと違うのは、「●●が見えるアプリができました」というだけではなくて、オープンなデータのレイヤーも解放されているので、そのデータを使って地元で何ができるか、という「Code For 地元」活動を盛り上げるきっかけにもなると考えています。 

北陸のオープンデータシティ・鯖江市が先端を行く理由。 (1/6) | Telescope Magazine

日本ではまだ本格稼働していないようだが、 自治体のオープンデータの活用事例として最も注目すべきは、市民オンブズマン機能の活性化によりる市政の透明化だ。

 まだ発展途上の分野なので、実際にオンブズマンとして機能するというよりは、市民がアプリ上で簡単な操作をすることで、市政の情報をイメージに加工して表示してくる感じだ。

島根県松江市の市政の部門別バランスを、簡単に確認できるサイトもある。

早くからオープンデータに取り組んでいたイギリスでは、You Choose というサイトで、ロンドン市の行政データに基づいて、歳出削減案に各市民が独自案を提起できるというもの。スライダーで簡単に操作できるが、市政への関心を高めてもらうための「香辛料」の域を出ていないかもしれない。 

http://youchoose.esd.org.uk/Redbridge2012/Home/Index/2012

この試みだけを見て引き返すのは、たぶん間違っている。オープンデータは一つの自治体が単独で公開するものではないのだ。情報を統一規格して多くの自治体で同種の情報が揃ったとき、市民には評価の難しい市政情報が、単純な相対比較によって、急激にわかりやすくなる可能性が高い。そのような素人向けのわかりやすい市政分析が不十分であれば、専門スキルのあるオンブズマンが情報を分析するか、専用AIに分析を任せることになるだろう。いずれにしろ、公開されなければお話にならないものが公開されたのだから、お話が本格的に始まるのはこれからだと思う。

今晩採り上げた呉市鯖江市は、日本にある完全に任意の二つの都市ではなく、歴史的なつながりがあるというのが私見だ。鯖街道の琵琶湖西岸を、高度成長下で失われた日本を再び見出すために、司馬遼太郎が『街道をゆく』出発点にしたことは、上に書いた。

しかし、司馬遼太郎は『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』で明治維新日露戦争を描いたものの、「暗すぎる」と述懐した昭和の歴史にだけは、手を触れようとしなかった。司馬遼太郎の衣鉢を受け継いで、司馬より遥かに厳密な時代考証のもとで、昭和の暴虐を記述したのは、『戦艦大和ノ最期』を書いた吉田満だった。 

呉市の医療ビッグデータ解析、鯖江市のオープンデータ活用。

どちらも称えるべき進歩だろう。しかし、それらの進歩を進歩と呼ぶだけで充分なのだろうか。そんな思いに、ふと襲われてしまう。ひょっとしたら、私たちの覚醒はまだ足りないのかもしれない。

戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)

戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)

 

 正直に告白すると、呉市にある1/10スケールの戦艦大和の模型より、隣町の江田島市にある旧海軍兵学校の特攻隊の遺書の方が、はるかに心に響く。戦艦大和が当時世界有数の巨艦であったという史実より、片道分の燃料しか積まないまま沖縄特攻戦に向かう洋上、江田島海軍士官学校出身の21歳の大尉が言い放った言葉の方に、心を打たれる。

進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩といふことを軽んじすぎた。私的な潔癖や徳義にこだはって、真の進歩を忘れてゐた。破れて目覚める。それ以外にどうして日本が救はれるか。今目覚めずしていつ救はれるか。俺たちはその先導になるのだ。日本の新生に先がけて散る、まさに本望ぢゃないか。

 日本は負けたが、日本人は一向に目覚めなかった。敗戦当日を国民はいまだに「終戦」記念日と呼んで、植民地である場合にしか自然でないアメリカへの隷従を唯々諾々と受け入れたまま、「現実の注視」と「敗戦からの再出発」をいつまでも果たせないでいる。

すべての道は敗戦に通ず。

このどうしようもない絶望的な現実を前に、覚醒することができた意識をもって「進歩」の歩みを進められる者だけが、犠牲者の「痛み / 悼み」を生かしうる可能性を掌中に握ることができるのだろう。多くの人々は眠りこけている。夜々を歩かねばならない孤独な覚醒者たちが、しかし、犠牲者たちが歩むことのできなかった新たな道を歩んでいくことこそが、昭和を終わらせない尊い旅だとは言えるだろう。私たちはまだ充分にこの国の道を知らずにいる。この国が歩んできた戦後を知らずにいる。

 

 

 

 

(以前引用した曲のライブ)

Ohh, can’t anybody see
We’ve got a war to fight
Never found our way
Regardless of what they say

ああ、誰も見えないのだろうか
戦わねばならない戦争が起きてしまい
指導者たちの言葉はあてにならず
どの道を行くべきか見つけられない

 

How can it feel, this wrong
From this moment
How can it feel, this wrong

どんな思いをさせるのだろう
この過ちは
この瞬間から
どんな思いをさせるのだろう
この過ちは

 

Storm.. in the morning light
I feel
No more can I say
Frozen to myself

朝の光のもとにあるのは…嵐
荒れ狂っているのを感じる
もう何も言えなくなる
身体が凍りついたようになって

 

I got nobody on my side
And surely that ain’t right
And surely that ain’t right

孤立無援の感じがして
これはきっと間違っている
これはきっと間違っている

 

Ohh, can’t anybody see
We’ve got a war to fight
Never found our way
Regardless of what they say

ああ、誰も見えないのだろうか
戦わねばならない戦争が起きてしまい
指導者たちの言葉はあてにならず
どの道を行くべきか見つけられない

 

How can it feel, this wrong
From this moment
How can it feel, this wrong

どんな思いをさせるのだろう
この過ちは
この瞬間から
どんな思いをさせるのだろう
この過ちは