2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

セカンド・シンギュラリティを待ちながら

このブログタイトルの由来について、まだ書いていなかった。 小説の一節に書き込んでおいた。 「記憶が正確かどうか自信がない。あのときの『究極の言葉』をもう一度教えてよ」 「Il y a」と言葉の神秘力を信じている詩人らしい口調で琴里が言う。 (…) 「…

「阪神タイガース=敵」

もう争いたくない。せっかくそんな気分でいるのに、この記事の名前を考えていると、「阪神タイガース=敵」という文言が舞い降りてきた。どういう意味なのだろうか? 記事を書き進めながら、この謎の解明にも合わせて取り組みたい。 * 普通の人々が普通に日…

きみ自身の白いウサギを追え!

ゆっくりと大きな舌が垂れてきて真夏の水に届きそうだな 加藤治郎『マイ・ロマンサー』 天沢退二郎的な「舌」のイメージを、若々しい口語体で語って、シュールレアリスムのイメージなのか、プールの中にいて大型犬が水を飲もうとする一瞬を眺めているのか、…

待たれているのは跳躍だ

携帯電話に非通知の着信履歴が残っていた。深夜2時くらい。こんな夜更けに前触れもなくかけてくるのは琴里に決まっている。確か小説の中で琴里は29歳に設定したはず。 毎年こちらが年を取っていくので、いつのまにか年齢が離れてしまった。ずるいな、きみは…

星々が見下ろす「空虚」という外心

Happily, that incident triggered an unlikely friendship between Eve, Buddy's victim, and me. 2017年の2月上旬のこと。ある霊能者の方に電話で予約を入れた後で仕事に戻ると、こんな英文に出くわした。 途中で出てくる Buddy とは筆者の飼い犬。和訳は…

一等星の骨董品になるべく

古いものが好きなんだね、とよく言われるタイプだ。別段、古さを基準に好きな文化を選んでいる意識はなく、その時々の価値基準に従った結果にすぎないのだが、気が付けば自然とそうなっている。 20代の頃、骨董通りを好んで散策していた話を、上の記事で書い…

ゆゆ or やや?

Beef or Chicken? かつては二者択一の代表選手と言えば、肉の種類を訊くこの質問だった。 かつてBBQの始めに「ギュウにする、トリにする?」と友人に訊いたら、「先に焼くのはやっぱりビーフよりバードじゃない?」と返されたことがある。その瞬間、背骨を稲…

オープン・アイズがうるっ

羞かしいのでもう引用はしない。はっきりと言えるのは、今晩も気分は「ピザですわ」。代表的なピザの生地が「ハンドトス」と「クリスピー」であることを思い出して、要するに「フリスビー」のことを言っているのではないかとぼんやりと考えていた。 フリスビ…

子供たちの内側に向日葵の種を

この記事の最後で「あしたのジョー」に言及したので、矢吹丈の必殺技「クロスカウンター」を自分が放ったことがあるのを思い出した。 自分は1972年生まれ。第二次ベビーブームの頂点の世代で、小学校の頃から無理に教室に詰め込まれたストレスからか、ヤンキ…

くしゃみは火が継がれていく合図

へっくちん。 やっと普通に近い発音でくしゃみができるようになって、少しほっとしている。でも本当は、冬でもくしゃみが出ないくらい元気いっぱいでいなければ。 では元気いっぱい、昨晩の Apple Watch を見て思い出したのだけれど、という書き出しで書いて…

明日の気分はジョージョーだ

スティーブ・ジョブズが製品デザインだけでなく、デバイスを駆使したライフ・デザインにも炯眼を持っていたことは、よく知られている。 アップルとかかわるすべてのデザインが自然とつながっていき、そのつながる先に、ほかのメーカーやブランドで味わえない…

21世紀ホトトギス

困ったな。 いろいろあってメールを送れない状況に陥ってしまった。9時になったら、社内SNSの会社に連絡して復旧作業に当たろうと思う。 困ったといえば、次世代エネルギー関係者が次々に不審な死を遂げていくこと。この記事で、水で走る車を発明した発明家…

でっかい運命線上の全力疾走

昨晩、自分が「スミレさん」という仮称で呼んでいる女性のことを思い出して、泣いてしまった。自殺偽装殺人は、殺された悔しさを理解してくれる家族や友人が少ないので、本人にとってはとても悲しく苦しい亡くなり方だと思う。 スミレさんの件、この14年間に…

信ディズニーはいられない

「こんな夢を見た」と漱石『夢十夜』と同じ話し出し方で、夢の話をしている夢をぼくは見ている。夢の中で「……酸素バーへ行きたい」とぼくは話している。誰に向かって話しているのかはよくわからない。本当はもういつのまにか酸素バーのスツールに腰かけてい…

私たちの目クジラを追いかけて

ニャンたることだろう。とうとう、自分がジャガーではなく猫であることを、自らばらしてしまった。もうこれはついでに、妹の子猫がいたことも話してしまおう。 大学病院に長期入院していたのは15歳の時。15歳は小児科の最年長だ。もう名前も覚えていない。チ…

折り紙つきトリックなしのスターたち

シンクロニシティーは何を語っているのか。そういうものに頻繁に接することのある自分も、それらを特定の「意味」に還元できるのかどうかはよく分からない。 何かに気をつけよと注意喚起をして暮れていることは確かな気がするので、その周辺を目を凝らしてじ…

この薔薇を抱いて生きていく

知らない人もいるかもしれない。自分の高校時代にはインターネットがなかったので、音楽を聴きながら宿題をしたり、読書をしたりしていた。当時ヘビー・ローテーションのリストに入っていたロックは、大学に入ってからふっつりと聞かなくなった。夢中で打ち…

「方舟さくら丸」というバルケッタ

理由は自分でもよくわからないが、何となく英国車が好きだ。 昔、オープン2シーターを買おうと思って、いろいろな車種を探していた。 その中で、最後の最後まで迷ったのが、バケラッタ。イタリア車らしいデザインの良さと、海岸沿いを飛ばすのが似合いそうな…

融合の『ああ無情』は未完

どこかの外国のサーキットを車が走っている。ドローンで撮影されたのだろう。上空から、橋のかかった川沿いの道を、ルノーの小型車が走り去っていくのが愛らしく見える。 しかし、サーキットにしては、いささかスピ―ドが控え目すぎないだろうか。 実は走って…

人の脆さよ、とスナフキンは歌う

「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね」 スナフキンが哲学者だというのは、現代思想界では比較的知られた話だろう。上記の引用部分では、ド…

涙が乾くまでの静寂を埋めてくれるのは

連日連夜フルタイムの仕事と並行して書くこと、200エントリ。犀を題材に書いた記事まである。一瞬だけ、犀に憧れたことがあって、その写真もどこかの記事にアップしたことがある。ウォーホルの詩神だったイーディー・セジウィックが、きわめて短い人生の絶頂…

風を集めてポンキッキ!

風向きが変わると、平気で180°態度を変える人間を、風見鶏というらしい。 昨晩は風が強かった。空高く投げ上げたフリスビーが、風に煽られてあらぬ方向へ飛んで行った。その軌跡を目で最後まで追っておきながら、拾って帰るのを忘れた。記事があまりにも長大…

オープンスペースに未来の種を蒔くために

上の記事を書いているとき、ふと自分を訪れた謎めいた欲望。「この世から『魔性の女』という言葉を消したい」。 なぜそう強く願っているのか、理由は自分でもよくわからない。わからないまま、その有効な解決策を思いついたので、実践したい。解決策とは、ズ…

ビビっと来ても Stay Gold

ハングライダーで… 飛びたてる… のは… 6時半ぐらいだ… 夢には驚異的な機能があって、夢見ている間に記憶を整理したり、問題を解決したりしてくれるとも言われている。 昨晩、夢の中で駄洒落を考えていた。目下、小洒落て駄洒落た文章を書くよう、カフカ的状…

崖の上のポニョ、街は私たちのモニョ

上の記事を書いたときに、小林麻美の『GREY』を懐かしい思いでひと通り聴き直した。 記憶が確かなら、小林麻美と松任谷由実は大の仲良しで、このアルバムの作詞作曲はすべてユーミンが手掛けたはず。いまレビューを覗くと、記憶通りだった。絶賛が多くて嬉し…

追いかけて追いかけて雪かき

今朝、友人と久々に歓談しに今治へ行ってきた。知り合ったのは半年前くらい。すっかり打ち解けて、東京へ進出してやっている仕事の話を聞かせてくれた。未来が変わる話は他人の話でもスリリングで面白い。刺激をもらった。 ほんま、自分も… と言いかけて、さ…

迷走しつつ、道はドイッチ?

銀行はこれからどうなるのか 作者: 泉田良輔 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 知り合いの銀行員に、松山出身のビジョネリーの『銀行…

夜空ノムコウの岩国空域

ここでテトラポッドについて書いているときに、高校時代の思い出が蘇った。 四国の地方都市にも大企業と呼ばれる企業はあって、そういう企業は社宅を持っていた。もう潰されたが、社宅は空港の近くにあった。自宅とは全然明後日の方向にある空港近くの海岸沿…