2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

未来の Amazing 名人たちの遊び場よ

松山のレジャー施設でよく名前を見かけるキスケ。実は同級生の女の子のお爺さんの「喜助」という名前に由来している。中学生の頃はキスケ関係が絶好調で、郊外に巨大迷路が出現したりした。名前は「キスケ砦」。 「迷路名人」というものがあるのかどうかは知…

鼻先が少し赤くなる花○の循環

昔の話。成人式のとき、トラック運転手の小学校時代の友人に「過積載とかやっているんじゃないの?」と訊くと、「おまえはどうしてウチの専門用語を知っているのか?」と逆に訊かれて、答えをはぐらかされた。彼がやっていたかどうかはわからないが、たぶん…

機知っと紅茶が入るまで

地方のテレビ局関係者から、あまり羽振りの良い話を聞かない。CMを作りませんか、という営業を数回会社で受けたこともあるが、ネットや口コミの方が宣伝効率が高いので、とても乗れる金額の話ではないと感じた。 そんな背景もあるのか、地域トップの民放会社…

笑う門のリュグツカ

20代後半、ヤクザイル先輩に「バカ王子」と渾名をつけられていたことは、上で話した。一緒に働いていた会社をそれぞれ辞めたあと、一度だけ電話がかかってきたことがある。耐久性の高い日本の中古車をキャンピングカーに改造して、海外へ輸出する仕事をして…

すべてはタラちゃんのせい

書くことに困ったら、自分がワクワク・ドキドキすることを書けばいい。 そう助言をもらったことがあるので、小学生のとき一番ドキドキした東京一人旅のことを書こうと思う。何を表彰されに行ったのか、それが作文だったのか、俳句だったのか、あまりよく覚え…

誰かマイナスチックを止めて

自分の大学受験はセンター試験初年度。大混乱したこともあって浪人して、広島で予備校時代に友達になった男女と、次の冬に東京の私立大学を受験しに行った。 総武線だったか、中央線だったか。電車は飯田橋付近を走っていて、ビル群の影を抜けた。不意に視界…

稲穂のそよぎに耳くすぐられながら

南国の松山に珍しく雪が降りしきる中、図書館からいま帰ってきたところ。 だしぬけに「年上と人間関係を築けないのは、きみの人間的欠陥だ」とか婉曲に示唆されて、面喰らったことがある。私の何を知っているというのだろうか。きっと、20代後半、私が「ヤク…

今目覚めずしていつ救はれるか

察して呉。 そう呟いたかどうかは知らない。ただ、つい最近、ある時代の寵児の引退騒動をちらりと視野の片隅に認めたとき、時代の波に押し流されて、彼の数々のヒット曲が消え去ったとしても、瀬戸内海の一角に、ほぼ間違いなく、この曲は残りつづけることだ…

吹けよ風、呼べよ嵐、開け、プリン・ゲートよ!

自分がドゥルーズを好きなのは、途轍もない巨人で一生かかっても絶対に追いつきそうにない印象が好きで、バルトが好きなのは、彼が本質的には小説家で「愛」の人だからだと思う。 バルト⁼ピカール論争でも、いくら記号論の新奇な武器を手にしていたからとは…

雪辱はブロックチェーン選挙から

昭和の敗戦湾で私は生まれた。日本海側だったので、冬には雪がよく降った。四国育ちの自分には、雪は珍しい遊び道具でしかなかったが、酷い降雪で電車に何時間も閉じ込められたり、閉じ込められた自動車の中で雪に適切な排気を奪われて、一酸化炭素中毒で人…

トッドをスパパパパン!

意識家を自称して、安部公房に対して「オレには無意識はない」と見栄を切った三島由紀夫の口癖は「最後の一行が決まらないと書き出せない」だった。 今晩は、自分もほぼ同じだと敢えて断言してしまおう。「最高の駄洒落が決まらないと書き出せない」のだ。 …

「宿題をやっつけちゃおう」とマハトマは囁く

高校時代、ほとんど級友と話さない大人しい男子がクラスにいた。掃除の時間、みんなが手を止めて楽しく談笑していても、ひとり離れた場所で掃き掃除している。その様子がどこか寂し気だったので、彼に「マハトマ」という渾名をつけて、皆の輪に入れようと企…

来たか、有事。(銃声が轟く)

新書のランキングをチェックすることが多くなった。 自分が贔屓にしている私的新書大賞2017の『知ってはいけない』は、先月25位。現在の日本が直面している難問の背景を解明したという意味では明らかにトップなのに、どうして9位の『応仁の乱』に勝てないの…

人びとを引き裂いている非道な力から

2003年くらいからとんでもないトラブルに巻き込まれて、あれよあれよという間に、自分を叩くバッシング小説が純文学のスターダムに並んだりしたのが、当時も今も可笑しくてしょうがない。小説の中でモデルにされていた自分は、たいてい最後に行き場を失くし…

「淋死」という孤独アース法

海岸沿いに散歩に出かけるのが、昔から好きだった。砂浜をひとりで歩くのが好きで、ジーンズの裾をまくりあげて、よく裸足になったものだ。靴や靴下ははかないことにしていた。代わりに、裸足にグラディエイターを履くのがお気に入り。 (ゼロスピン)zerospin…

あれ、おキャスぃな、忘れずにいると胸が痛い

昔は寿司が大好きだった。急速冷凍して遠隔地で美味しく解答できる技術ができたときは、胸を躍らせたものだ。「キャス冷凍」という呼んだので大丈夫だろうか。CAS冷凍を使った町おこしでは、島根県の沖合にある隠岐の島が有名だ。 この記事で少しだけ言及し…

「人生リバース追体験説」にグッとくる

砂浜に本を埋める場面を、小説に書くつもりだった。 波打ち際に埋められた本は、どんな風に変質していくのだろう。具体的にイメージしたくて、実際に埋めることにした。 捨てたい本が手持ちになかったので、母の不要になった本を埋めることにした。場所は早…

しゃもじですくえる御飯があるうちは

なんだかすごい話になってきた。頭の中を巨大なしゃもじがぐるぐると回っている。 2018年、自分がどこへ向かうべきか、助言を賜らんとして、スピリチュアルな方々を歴訪すること2人目。一人目の方から「もっとわくわくして書くこと」というバシャールそのま…

あらゆる噛み罠に花束を挿して

波音は、たいていは控えめに心を和らげるリズムを奏で、夫人が子どもたちとすわっていると、「守ってあげるよ、支えてあげるよ」と自然の歌う古い子守唄のようにも響くのだが、また別の時、たとえば夫人が何かの仕事からふとわれにかえった時などは、そんな…

湾岸を飛んでいく伝書鳩

年が明けて、2018年元旦。10年前の2008年北京五輪の象徴的存在だった「鳥の巣」スタジアムに、すでに鳥たちがいなかったことを思い出していた。2008年の北京五輪を待たず、前年の2007年に中国の不動産バブルは弾け、資金は世界へと流出した。中国人富裕層は…

間髪入れずの Yes, let's!

いつの頃からか、人間の手に振れると、無機の物質に触れたのとは異なる何かを感じられる気がして、機会さえあれば、誰かの手に触れる癖がついてしまった。母親も照れ笑いをしながら手を握って暮れる。そのたびに、ずっと前から知っている感触だと思う。 植物…

Ah, birds, future birds

どうして、熱がつづくとき、自分は39℃以上の高熱になるのだろう。 昨年もおかしくなって、原因不明の39℃以上の高熱が、何日も続いた。頭ではそう思っていなくても、身体が世界を拒否しようとしているのかもしれない。明日には治っていると良いんだが。 風邪…

江戸を知らずんばレトリシャンたるを得ず

何が起きているのかよく分からない。自分の小説の一節でいうとこんな感じ。 目隠しされた人質が感じるのと同じ、霧中に取り残された不安を感じて、路彦の背中はひんやりと鳥肌が立った。確たることは何ひとつつかめないのに、奇禍が進行しつつあることだけは…

晴れ時々、UF6

正月休み。完全に身体が空いているわけではないにしても、散策するくらいの時間はあるので、冬場の空を見上げて、明日は晴れだろうな、雪や雨が降るしても、ほんの少し。「時々」にちがいないなどと考えていた。 街並みを楽しみながら散歩していたのだ。 こ…

クリエイティブ×倫理×ジョイ

大晦日の晩に、渾身の糠喜びをしてしまった。天に向かって思いっきり両手拳を突き上げて、そのまま背後の芝生に倒れて、大の字になって寝そべってしまうような解放感を味わった。結論から言うと、それは例によってフェイクだったわけだが、その幸福な余韻が…